EARTHDIVER Inc.
トップ / コラム / AIO・AI検索
AI MARKETING JOURNAL ─ AIO・AI検索

2026年10月のAI検索ニュース
Googleは公式サイトとリンクを前に、ChatGPTは広告を89か国に

佐藤 大貴佐藤 大貴 公開 2026.10.25更新 2026.10.25
2026年10月のAI検索ニュース|Googleは公式サイトとリンクを前に、ChatGPTは広告を89か国に
この記事のポイント
  • AIの前から続いてきた「ゼロクリック」の流れが、日本でも68.1%という数字で見えた
  • Googleは、AIの答えの中のリンクを増やし、公式サイトを目立たせる枠を試しはじめた
  • ChatGPTの広告は89か国に広がり、画像の広告や広告文の自動の手直しも始まる

こんにちは、アースダイバー代表の佐藤です。今月から、その月のAI検索まわりのニュースを、毎月まとめてお届けすることにしました。

ニュースは、ひとつだけ聞いても「で、それって何が変わるの?」となりがちです。そこでこの連載では、今年の大きな流れの中で、今月のニュースがどこに位置するのかがわかるように解説していきます。

先に、今月のポイントを3つにまとめておきます。

  • Googleが、AIの答えの中のリンクを増やし、公式サイトを目立たせる方向に動いた
  • AIの前から続いてきた「ゼロクリック」の流れが、日本の数字でも見えた
  • ChatGPTの広告は89か国に広がり、広告の形も増えてきた

10月のおもなニュースを、日付の順に並べると次のとおりです。

日付できごと
10月1日Googleが、AIで作ったコンテンツは公開前に人が事実を確かめることが欠かせないと明記
10月5日OpenAIが、ChatGPTで画像を作ったときに出る画像の広告を発表(まず米国)
10月15日Googleが、AIモードとAIによる概要で、答えの中のリンクを増やすと発表
10月21日ChatGPTの広告が26か国増えて、89か国に
10月日本経済新聞が、日本のゼロクリックの割合が68%に上がったと報道
10月末ChatGPTの広告で、AIによる自動の手直しが初期設定で有効に
目次
  1. 1まず、今年の流れをおさらい
  2. 2ゼロクリックは、AIの前から続いてきた流れ
  3. 3Googleが、AIの答えの中のリンクを増やすと発表
  4. 4Googleが「AIで作ったものは、公開前に人が確かめる」と明記
  5. 5ChatGPTの広告は、89か国に
  6. 6今月のまとめと、来月見ておきたいこと
  7. 7今月、企業がやっておきたいこと
マーケティングの課題を、コンサルタントに相談する →

まず、今年の流れをおさらい

10月のニュースに入る前に、2026年のAI検索の流れを、ざっくり振り返っておきます。

弊社では、2026年のAI検索ニュースまとめで、今年の動きを5つの変化に整理しました。AIの回答画面に広告が入ってきたこと。AIに頼むと、買い物や予約の手前まで進めるようになったこと。AIの答えで調べものが済み、サイトへのクリックが減ったこと。それでも、会社名で探す検索や近くの店を探す検索は使われ続けていること。そして日本には、新しい機能が数か月遅れで届くことです。

10月のニュースを、この5つに当てはめてみると、こうなります。

図1:10月のニュースは、今年の5つの変化の続きにある

ひとことで言うと、10月は、長く続いてきた「クリックが減る」流れが日本の数字でも確かめられ、Googleがそれに対応しはじめた月でした。一方で、ChatGPTは広告をさらに広げています。順に見ていきましょう。

ゼロクリックは、AIの前から続いてきた流れ

まずはゼロクリックの話からです。検索しても、どのサイトにも移らないまま終わる「ゼロクリック」は、実は新しい話ではありません。Googleは2012年のナレッジグラフ以来、天気・営業時間・人物のプロフィールなど、検索結果の画面だけで答えがわかる機能を少しずつ増やしてきました(検索の役割の変化についての記事)。

米国では、AIによる概要が広がる前の2024年の時点で、Google検索のゼロクリックはすでに60.45%ありました。それが2026年1〜4月には68.01%になっています(SparkToro)。長く続いてきた流れが、AIの答えでもう一段進んでいる、と見るのが自然です。

10月は、その日本の数字が話題になりました。日本経済新聞が「AI検索普及、ゼロクリック率68%に上昇 揺らぐサイト集客」と報じています(日本経済新聞)。もとになったのは、ヴァリューズが約250万人の行動ログを分析した結果で、ゼロクリックの割合は、2025年9月の63.5%から、2026年7月には68.1%に増えました(HashOut)。

図2:日本のゼロクリックは、10か月で4.6ポイント増えた

米国と日本の数字を並べると、次のとおりです。

国前の数字最近の数字調べた会社
米国60.45%(2024年)68.01%(2026年1〜4月)SparkToro
日本63.5%(2025年9月)68.1%(2026年7月)ヴァリューズ

調べ方が違うので米国の数字とは単純に比べられませんが、日本でも同じ流れが続いていることが、数字で見えるようになりました。

ただ、どの検索でも同じようにクリックが減っているとは限りません。会社名でサイトを探す検索や、買い物の検索では、AIによる概要はほとんど出ません(2026年のAI検索ニュースまとめ)。68%という全体の数字だけで判断するより、自社の業界や、狙っている検索で何が起きているかを、自社のデータで確かめるのがいちばん確かです。

これで「SEOはもう終わり」と考えるのも早いです。AIの答えも、多くの場面で検索結果をもとに作られているからです。このあたりは、SEOはもう終わりかのQ&Aでくわしくお話ししています。

Googleが、AIの答えの中のリンクを増やすと発表

クリックが減る流れの中で、Googleも動きました。10月15日、GoogleはAIモードとAIによる概要で、リンクの見せ方を変えると発表しました(アレグロマーケティング・ケータイ Watch)。

主な変更は、次のとおりです。

  • 答えの文中に入るリンク(インラインリンク)を増やし、答えの上のほうに出しやすくする
  • 公式サイトが1つか2つしかないような調べものでは、答えの上に公式サイトのリンクと説明を出す枠を試す
  • 時事的な調べもので出るニュースのカルーセルを、より多くの地域・言語に広げる
  • 答えの最後に出る関連記事のリンクに、サムネイルをつける

「リンクを増やす」と言われても、ぴんとこないかもしれません。ざっくり言うと、AIの答えの文章の中に、引用元のページへのリンクがそのまま入る場面が増え、答えを読んだ人が、引用元のサイトに移りやすくなる、ということです。

企業から見ると、AIの答えに引用されることが、そのままサイトへの訪問につながる場面が増えます。逆に言えば、AIに引用されるページを持っているかどうかの差が、これまで以上にクリックの差になって表れやすくなります。

これまでの流れで見ると、ここは大事なところです。今年は、AIの答えだけで調べものが済むようになり、サイトへのクリックが減ってきました。新聞社などからは、記事がAIに使われることへの反発も出ていました(日本新聞協会)。Googleが、AIの答えからサイトへ人を送る仕組みを強めはじめた、と読むことができます。

とくに、公式サイトの枠は、企業にとって気になる動きです。弊社の比較サイトの記事広告のQ&Aでも、AIが公式サイトを引用する割合が上がってきていることをお話ししました。AIの答えの中でも、公式サイトの情報がそのまま使われる場面が増えていきそうです。

ただし、日本でいつ使えるようになるかは、まだ発表されていません。弊社の見立てですが、今年の流れを見ると、Googleの新しい機能は米国から数か月遅れて日本に届くことが多いので、2027年に入ってからと見ています。

Googleが「AIで作ったものは、公開前に人が確かめる」と明記

もうひとつ、Googleからの地味ですが大事な変更です。10月1日、Googleは生成AIで作ったコンテンツについての説明のページを更新し、AIで作ったコンテンツは、公開する前に人の手で事実を確かめることが欠かせない、と書き加えました(Google 検索セントラル)。

新しい罰則ができた、という話ではありません。それでも、AIで記事を量産する動きが広がる中で、Googleが「中身の正しさ」をあらためて求めた、という流れです。くわしくはAIで書いた記事のQ&Aにまとめています。

ChatGPTの広告は、89か国に

続いて、ChatGPTの動きです。今年1月に発表されたChatGPTの広告は、6月に日本でも始まりました。その広告が、10月21日に26か国増えて、89か国で出せるようになりました。OpenAIは、これまでに広告を出した広告主が10万を超えたとも発表しています(Relevant Audience)。

広告の形も増えています。10月5日には、ChatGPTで画像を作ったときに、その横に出る画像の広告が発表されました。まずは米国で、一部の広告主から始まります(TechCrunch)。

広告を出している会社に、知っておいてほしいこともあります。OpenAIは、広告の見出しや説明文の書き換え・翻訳、画像のサイズ調整、リンク先の変更を、AIが会話に合わせて自動で行う機能を、10月末(29〜31日ごろ)から初期設定で有効にすると広告主に知らせました。手直しされた広告は、すべてを事前に確認できるとは限りません。望まない場合は、管理画面の設定で止められます(Relevant Audience)。

ChatGPTの広告が日本でどう使えるかは、ChatGPT広告の記事で解説しています。

今月のまとめと、来月見ておきたいこと

10月を今年の流れの中で見ると、次のようにまとめられます。

  • AIの答えで調べものが済む流れは、日本でも数字ではっきりした
  • Googleは、AIの答えからサイトへ人を送る仕組みを強めはじめた。とくに公式サイトが目立つ方向にある
  • ChatGPTは、広告を広げる流れを続けている

来月以降は、Googleのリンクの変更や公式サイトの枠が、日本でいつ始まるかに注目しています。ChatGPTの広告を出している会社は、自動の手直しを止める設定をしたか、今月中に確かめておきたいところです。

今月、企業がやっておきたいこと

最後に、今月のニュースをふまえて、企業がやっておきたいことを3つ挙げます。

  1. 公式サイトの情報を、最新で、はっきりした形にしておく。会社概要・サービス・料金・よくある質問など、AIが公式サイトから引く情報を見直します
  2. 流入数と並べて、AIでの表示回数や指名検索も見る。ゼロクリックが増えると、流入数だけでは成果が見えにくくなります。見方はAI検索対策の効果とKPIのQ&Aにまとめています
  3. ChatGPTの広告を出しているなら、自動の手直しの設定を確かめる

自社がAIの答えの中でどう扱われているかは、実際に確かめてみないとわかりません。弊社のAI検索診断では、ChatGPTやGeminiなどに同じ質問を聞き、名前が出る割合や、参照されているページをまとめています。

参考:日本経済新聞「AI検索普及、ゼロクリック率68%に上昇 揺らぐサイト集客」/HashOut/日本新聞協会/SparkToro/アレグロマーケティング/ケータイ Watch/Google 検索セントラル/Relevant Audience(ChatGPT広告の拡大)/Relevant Audience(広告の自動の手直し)/TechCrunch

佐藤 大貴 WRITTEN BY佐藤 大貴アースダイバー株式会社 代表取締役DeNAで男性向けライフスタイルメディアの立ち上げを牽引し、ローンチから約1年半で月間3,000万PV規模に。ポートではコンテンツマーケティング責任者として幅広い領域のメディアを管掌し、上場とM&Aを経験。2019年に創業し、AI時代のマーケティング戦略とその実行を手がける。プロフィールを見る →LinkedIn
関連する記事記事一覧 →
関連するQ&AQ&Aの一覧 →
お役立ち資料
やりたいことの話から、始めましょう。この記事のテーマを自社で試したい方も、まだ構想の段階の方も、お気軽にご相談ください。初回のご相談は無料です。
コンサルタントに相談する →