
ご質問ありがとうございます。Google Discoverというと、ニュースやエンタメのサイトのもの、というイメージが強いと思います。BtoBの会社が狙う意味があるのか、というご相談もいただくようになりました。
結論から言うと、BtoBでも、Discoverを狙う意味はあると考えています。実際に、弊社のご支援先でも、BtoBの会社がDiscover経由で読者を集め、資料請求や問い合わせにつなげる例が出てきています。ただし、狙い方は、ニュースサイトとは少し違います。
Discoverは、スマホのGoogleアプリなどで、検索しなくても、その人の興味に合う記事が並ぶ機能です(Google 検索セントラル)。
検索は、困ってから調べる人にしか届きません。BtoBで言えば、「〇〇 ツール 比較」と検索する人は、もう検討を始めている人です。Discoverなら、その手前の、まだ課題をはっきり意識していない段階の人にも、自社の記事や名前を見てもらえます。
さらに、Discoverは、記事の中身と、読む人の興味を合わせて届けます。自社の記事を読んだ人には、似たテーマの記事がまた届きやすくなります。2025年9月には、サイトをフォローして記事を受け取り続けられる機能も加わりました(Keywords Everywhere)。記事のテーマで届ける相手を絞りながら、同じ人にくり返し接点を持てるのが、BtoBにとってのいちばんの魅力だと思います。
弊社のご支援先では、BtoB向けのサービスの会社が、自社サイトでAIに関するニュースを毎日出しているところ、その記事がDiscoverで読まれるようになりました。Discover経由で読者を集め、そこから資料請求や問い合わせにつなげる例は、ほかのBtoBのご支援先でも出てきています。ここでくわしくはお話しできませんが、BtoBでもリードを獲得する入口になる、というのが弊社の実感です。
また、米国のSEOコンサルタントのLily Ray氏は、2026年3月に、LinkedInの個別の投稿がDiscoverに出始めたことを紹介しています(X)。BtoBの発信が、Discoverに届く場面は広がっています。
ただし、BtoBの記事なら何でもDiscoverに出る、とは考えないほうがいいです。テーマの向き不向きは、はっきりあります。

弊社が複数のメディアのDiscoverのデータを分析したときも、商品をすすめるタイトルの記事や、「〜とは」のような検索向けのタイトルの記事は、Discoverにはほとんど出ませんでした(Google Discoverの記事)。
BtoBで届きやすいのは、読者が日々気にしている、業界の動きや仕事の悩みに答える記事です。たとえば、業界のニュースとその読み解き、法律や制度の変更、ほかの会社の取り組み、といったテーマです。サービスの紹介そのものより、読者の仕事に役立つ情報を、続けて出すことが大事です。
もうひとつ、Discoverは変動が大きい流入元です。Google自身も、検索と比べて予測しにくく、補完的な流入元と考えるべきだと書いています(Google 検索セントラル)。
そのため、BtoBで使うなら、次のように考えるのがいいと思います。

Discoverは、すぐに案件が取れる場所というより、まだ検討を始めていない人と、くり返し接点を持つ場所です。その先の導線まで用意しておけば、BtoBでも十分に検討する価値のある流入施策だと考えています。