
ご質問ありがとうございます。2026年は、WordPressの重大な脆弱性のニュースが続きました。このまま使い続けてよいのか、迷われている方も多いと思います。
結論から言うと、やめても大丈夫な会社と、続けたほうがよい会社があります。少ない人数でサイトを運営していて、保守の手間を減らしたい会社なら、やめる選択は十分にありえます。やめるときに気をつけたいのは、URLの転送、フォーム、記事の移行、そして移したあと誰がどう更新するかの4つです。弊社も2026年10月に、コーポレートサイトのWordPressをやめました。
WordPressは、世界のウェブサイトの約43%で使われています(GravityKit、W3Techsの調べ)。使われているサイトが多いぶん、狙われやすくもあります。
WordPressのセキュリティ会社のPatchstackによると、2025年にWordPressで新しく見つかった脆弱性は11,334件で、前の年より42%増えました。そのうち91%はプラグイン、9%はテーマで、WordPress本体で見つかったのは6件でした。脆弱性が公表された時点では、46%は開発者から修正版が出ていませんでした(Patchstack)。

2026年は、本体やPHPにも問題が広がりました。7月と9月には、WordPress本体に、条件によってはログインしなくても外からプログラムを動かされるおそれのある脆弱性が見つかりました(INTERNET Watch、piyolog)。10月21日には、WordPressが動くPHPに重大な脆弱性が2件見つかり、修正版が緊急で公開されています(Cybernews)。

くわしい経緯は、WordPressの脆弱性の記事にまとめています。
更新すれば守れる場面がほとんどです。ただ、プラグインが多いサイトほど、更新を確かめる手間は増えます。この保守の手間が、やめるかを考えるいちばんの理由になっています。
次のような会社は、WordPressを続けたほうが運用しやすいことがあります。
やめるかどうかは、保守の手間と、WordPressでしかできないことを比べて決めるのがおすすめです。
1. URLの転送
URLを変えるページは、古いURLから新しいURLへ、恒久的な転送(301や308)をします。Googleは、301・308は完全に移転したことを示し、302・307などの一時的な転送は、移転先が正規のページだと示すシグナルにはならない、としています(Google検索セントラル)。転送は、目安として1年以上残します(Google検索セントラル)。移さないページは、404を返します。
URLはそのままで、置き場所だけを移す場合は、Googleは、移したあとにクロールの頻度が一時的に下がるのは普通で、数日で戻る、としています(Google検索セントラル)。
2. フォーム
WordPressのお問い合わせフォームは、プラグインで動いていることが多いです。移したあとも、フォームの送信とメールの届き先が変わらず動くかを、必ず試します。
3. 記事と画像の移行
記事の本文・画像・公開日・カテゴリを、何本移すかを決めます。読まれていない古い記事は、移さないと決めて整理するのもひとつの方法です。
4. 移したあと、誰がどう更新するか
ここを決めないまま移すと、更新が止まります。管理画面がなくなる場合は、誰が、どの方法で更新するかを先に決めておきます。
弊社は2026年10月24日に、コーポレートサイトのWordPressをやめました。きっかけは、10月21日のPHPの重大な脆弱性です。いまは、ページのデータをGitHubに置き、Cloudflare Pagesで配信しています。

WordPressは、見に来た人がいるたびにサーバーの上でPHPのプログラムが動き、データベースから記事を取り出してページを組み立てます。いまの弊社のサイトは、ページをあらかじめ作っておいて配るだけなので、プラグインやPHPの更新に追われることはありません。更新は、私がAIに話しかけて行っています。移してから2日で、サイトに加えた変更は110回になりました(話しかけるだけでサイトを更新している話)。
弊社のハナスは、ホームページをAIで作り直し、そのあとは話しかけるだけで自社で更新できるようにするサービスです。WordPressの記事も移せます。URLが変わるページは、古いURLから新しいURLへ転送し、これまでの検索の評価を引き継ぎます。料金は10万円からです。WordPressのほうが合う会社には、ご相談の際に正直にお伝えします。くわしくは、ハナスのページにまとめています。