EARTHDIVER Inc.
トップ / Q&A
2026.10.25Q&A ─ 代表が答える

Q.プレスリリースを出すと、AI検索対策になりますか。

佐藤 大貴回答:佐藤 大貴(代表取締役)
プレスリリースは、AI検索対策になる?
A.代表 佐藤 大貴の回答

ご質問ありがとうございます。AI検索対策のご相談の中で、「プレスリリースを出せば、AIに取り上げられますか」と聞かれることは多いです。

結論から言うと、使い方次第です。AIの答えの中で、プレスリリースが引用される割合はそれほど大きくありません。ただ、リリースが引かれやすい質問には傾向があるので、その傾向に合わせたリリースなら引用されることがあります。一方で、プレスリリースは本来、AI検索のために出すものではありません。広報全体の中で考えて、その結果としてAI検索にも役立てばいい、というのが弊社の考え方です。

自社のリリースが引用される割合は、大きくない

まず、海外の調査です。PRツールのMuck Rackが、ChatGPT・Claude・Geminiの答えに出た2,500万件以上のリンクを調べたところ、引用の84%は、報道・研究・公的なデータなど、第三者が発信したものでした(TechIntelPro(Muck Rackの2026年5月の調査))。SEO会社のLoganixが、10業種の「〇〇でおすすめの△△は?」という質問100問を3つのAIに聞いた調査では、プレスリリースの配信サイトは1回も引用されませんでした(Loganixの発表(PR Newswire配信))。どちらも調査した会社自身の発表なので、目安として見てください。

日本では、少し事情が違います。Ahrefsの2026年9月の集計では、AIに引用された回数で、PR TIMESがドメイン全体の7位に入っていて、ChatGPTでは2位でした(Ahrefs)。ただ、これはPR TIMESに載っている膨大なリリースの合計です。自社のリリースが引用されるかどうかは、また別の話です。

弊社のご支援先でも、確かめたことがあります。展示会への出展に合わせて出した3本のリリースについて、リリースの内容に合わせた質問を26問作り、ChatGPT・Gemini・GoogleのAIモードに聞きました。

図1:展示会のリリース3本は、AIの答えにどれだけ引用されたか(ご支援先の計測)

78の答えのうち、その会社の名前が出たのはちょうど半分の39でしたが、3本のリリースが出典に入ったのは3回だけでした。名前が出た答えの出典は、主に公式サイトで、出典が示されない答えもありました。1つの質問に1回ずつ聞いた結果なので、目安として見てください。

リリースが引かれやすい質問には、傾向がある

それでも、リリースが引かれた場面はありました。3回とも、似た種類の質問でした。

図2:リリースが引かれやすい質問と、引かれにくい質問

「おすすめは?」「比較すると?」のような質問では、比較サイト・公式サイトが出典に入りやすく、リリースは引かれませんでした。リリースが引かれたのは、展示会で何が見られるか、ある業界でどんな使い方があるか、といった事実を確かめる質問で、しかも質問の中身がリリースの主題と重なったときでした。Muck Rackの調査でも、プレスリリースは、業界の動向を聞く質問の答えで、「おすすめ」の一覧の答えより3.5倍多く引用されていました(TechIntelPro)。

リリースの種類でも差があります。別のご支援先で、ChatGPTの答えに引用されたリリースを調べたところ、半分以上が新しい製品や機能の発表で、セミナーなどの告知はいちばん少ない結果でした。

こうした結果から、AIに引用されることも考えるなら、弊社は次のようなリリースをおすすめしています。

  • 告知より、機能の追加や料金の改定・業界の実態調査・導入事例のような、事実を伝えるリリースにする
  • 調査の対象と人数・期間・数字、導入した会社の名前と効果、機能の名前とできることは、画像に載せる場合も、本文に文字で書く
  • 同じ事実を、自社の公式サイトにも置く

3つ目について、ご支援先の計測では、リリースと同じ内容は、PR TIMESのページより公式サイトのニュースのページのほうが多く引用されていました。変更をリリースで出すときの考え方は、AIに自社を間違って説明されたときのQ&Aでもお話ししています。

それでも、AI検索のために打つものではない

ここまでの話だけを見ると、AIに引用されるためのリリースを量産したくなるかもしれません。ただ、弊社はおすすめしていません。

プレスリリースの本来の目的は、記者・取引先・投資家・採用の候補者などに、会社の動きを正しく伝えることです。そして、AIの引用の大半は、報道・研究・公的なデータなど第三者の発信でした。リリースをきっかけに記事に取り上げられれば、その記事もAIの答えの材料になります。

図3:プレスリリースが、AIの答えに届くまで

弊社の計測では、リリースが直接引用されたのは、事実を確かめる質問だけでした。それよりも、伝えるべきことをきちんとリリースにして、記事・比較サイト・公式サイトの情報につながっていくほうが、結果としてAIの答えにも広く届くと考えています。AI検索には、広報の結果として間接的に役立てばいい。そのくらいの考え方が健全だと思っています。

自社がどの質問で、どの情報源をもとにAIに語られているかは、AI検索診断で確かめられます。リリースが引用されているか、どんな質問で引かれているかも、あわせて見ています。

ほかの質問Q.AI検索対策をやりたいのですが、社内でどう説明すれば予算が通りますか。Q.AIで書いた記事は、Googleに評価されませんか。Q.AI検索でゼロクリックが増えていると聞きました。SEOはもう終わりですか。AI検索対策に切り替えるべきですか。Q.比較サイトから「AI検索対策として、記事広告を出しませんか」と提案を受けました。意味はありますか。Q&Aの一覧へ →
お役立ち資料
← 前の質問一覧へ戻る次の質問 →