
ご質問ありがとうございます。AIを使えば、記事は1日に何本でも作れるようになりました。そうなると、「たくさん出すと、Googleにスパムと見なされるのでは」と心配になりますよね。
結論から言うと、判断の基準は、Googleのスパムのポリシーに当てはまるかどうか、これに尽きます。ポリシーには、何が問題になるかがはっきり書いてあります。一方で、よく心配される「何本までなら大丈夫か」「AIを使ってはいけないか」は、書かれていません。原文を引きながら、書かれていることと、書かれていないことを分けて整理します。
Googleのスパムのポリシーには、「大量生成されたコンテンツの不正使用(Scaled content abuse)」という項目があります。定義の書き出しは、こうです。
検索順位の操作を主な目的に、多くのページを生成すること"many pages are generated for the primary purpose of manipulating search rankings"— Google検索セントラル「スパムに関するポリシー」
続けて、読む人の役に立つためのものになっていないこと、価値の低い独自性のないコンテンツを大量に作ることが多いこと、そしてどう作ったかには関係がないことが書かれています(Google検索セントラル、2026年8月28日更新)。
例として挙がっているのは、次の5つです。

5つに共通しているのは、「価値を加えない」ことです。生成AIの例でも、問題とされているのは、AIを使ったことより、価値を加えないまま多くのページを作ることです。
生成AIのコンテンツについてのガイダンスも、あわせて読んでおきたい資料です。2026年10月の更新で、公開する前に「手動でファクト チェックを行い、正確性と信頼性を確認する」ことが重要だと書かれました。タイトルやメタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストも、同じように確かめる対象です(Google検索セントラル、2026年10月6日更新)。
ガイダンスでは、生成AIの使い方として、トピックを調べるときや、オリジナルのコンテンツに構造化データを加えるときに特に便利だ、とも書かれています。AIで書くこと自体は、むしろ前向きに扱われています。
Googleは2024年3月、検索の大きな更新とあわせて、このポリシーを加えました。同じときに、評判のよいサイトに質の低いページを載せてもらう「サイトの評判の不正使用」と、期限の切れたドメインを買って順位を利用する「期限切れドメインの不正使用」も、新しくスパムに加えています。その後、2024年4月には、検索結果に出る低品質で独自性のないコンテンツが45%減ったと発表しました(Google)。
そのあとも、スパムへの対応の更新は続いています。Googleの検索の状況を伝えるページを見ると、スパムのアップデートは2025年8月、2026年3月・6月・8月・9月に行われています(Google Search Status Dashboard)。ポリシーに当てはまるページは、順位が下がったり、検索結果に出なくなったりすることがあります。

一方で、次のようなことは、ポリシーにもガイダンスにも書かれていません。

実際の検索結果を調べた研究もあります。SEOツールのAhrefsが、10万のキーワードの上位20件、約60万ページを調べたところ、86.5%のページが何らかのAIの文章を含んでいました。ページの中のAIの文章の割合と順位の相関は0.011で、ほぼゼロでした(Ahrefs)。
一方で、米国のGraphiteの調査では、Googleの上位の記事のうち、AIが主に書いたものは14%、1位に限ると7%でした(Graphite)。AIを使うこと自体は順位とほぼ関係がなく、AIに任せきりの記事は上位に少ない。ポリシーの書き方と同じ方向の結果です。
ポリシーの言葉をそのまま問いにすると、次の3つになります。
この3つに自信を持って答えられるなら、本数が多いこと自体を心配する必要はないと考えています。逆に、キーワードを並べて、ネット上の情報をAIでまとめただけの記事を毎日出しているなら、1本目からポリシーに近いところにいます。
本数を増やすときに気をつけたいのは、記事ごとに何を加えるかを決めてから書くことです。自社の調べた数字、お客様から聞いた話、現場で試した結果など、その記事にしかない情報をひとつでも入れる。そのうえで、数字と出典を人が確かめる。この2つを守っていれば、本数が増えても、ポリシーの書き方からは離れていきます。
弊社のこのサイトの記事も、AIを使って書いています。ただ、記事のもとは、弊社が調べた数字や、私が実際に話したことです。AIで書いた記事の評価の考え方は、AIで書いた記事はGoogleに評価されないかのQ&Aでも、AI記事作成代行の選び方は、AI記事作成代行とはの記事でもお話ししています。