
ご質問ありがとうございます。AI検索対策を始めてみたものの、GA4を見るとAIからの流入はごくわずか。社内で「本当に意味があるのか」と聞かれて困っている、というご相談は増えています。
結論から言うと、流入だけで見れば、AI検索はまだ小さいのが実際のところです。ただ、AIの影響は、答えの中で、クリックされないまま起きています。流入の手段として見るより、ブランドを知ってもらう手段として見るのがよいと考えています。
まず、流入の数字です。2026年10月、海外で同じ週に、AIからの流入についての調査が3つ出ました。

流入で成果を測ると、AI検索対策は割に合わないように見えます。
この3つの調査を受けて、アメリカのSEO会社iPullRankのMike King氏は、次のように書いています。
数字は正しい。間違っているのは、分類のほうだ。The numbers are right. The category is wrong.— Mike King氏(iPullRank、2026年10月)
King氏の主張は、AI検索を流入の手段として評価すること自体が間違っている、というものです。AIの答えは、クリックされないまま、買い手の判断に影響しています。

King氏が紹介しているAttentiveの調査では、消費者の62%が、AIチャットの答えをきっかけに、別のブランドを買ったことがありました。GoogleのAIモードでも、サイトがクリックされない利用が9割を超えるという調査があります(AIモードの記事)。答えの中で候補に挙がるかどうかで、選ばれるかどうかが変わっている。けれど、その多くは流入の数字に表れません。
さらに、AIからの訪問は、計測でも見えにくくなっています。2026年10月には、ChatGPTのリンクから来た訪問が、一時的に「直接の訪問」として数えられる不具合も起きました(GA4でAIからの流入を見るQ&A)。
King氏は、AI検索をブランドの施策として扱い、次のような数字で見ることをすすめています。弊社の考えも近いです。
2つ目について、King氏は、広告の効果の研究をもとに、ブランドの効果が表れるまでには半年ほどかかると述べています。AIでの見え方そのものを調べた研究とは違うので目安ですが、1か月で成果を判断するのは早すぎると考えています。
弊社も、AI検索対策の成果を、流入だけで判断するのは危ないと考えています。弊社の計測でも、ある会社の名前がChatGPTに挙がる割合が、8か月で約2倍になった例がありました。流入の数字には、こうした変化はほとんど表れません。
一方で、流入を見なくていいとは考えていません。流入・答えの中での存在感・指名検索・問い合わせのきっかけを、組み合わせて見るのがおすすめです。KPIの立て方は、効果やKPIの測り方のQ&Aに、答えの中での存在感の測り方は、LLMO診断とはにまとめています。
参考:Mike King「AI Search Is Not a Distraction, It's a Branding Channel」(iPullRank、2026年10月22日)