
ご質問ありがとうございます。弊社もAI検索対策を支援している会社なので、ポジショントークに見えてしまうかもしれません。ただ、ここでは、Googleの公式のガイドや調査をもとに、弊社なりの見解をまとめています。
結論から言うと、AI検索対策(ChatGPTやGoogleのAIによる概要などの答えに、自社の名前が挙がるようにする取り組み)の支援会社を選ぶときは、提案の中身を見る前に、いくつかの質問をしてみるのがおすすめです。SEOとの関係・効果の測り方・成果の見込み方への答えを聞くと、その会社がAI検索をどう捉えているかがかなり見えてきます。
AI検索対策は新しい分野なので、支援会社によって、すすめる施策がかなり違います。中には、Googleが生成AI検索のためには必須ではないとしている施策を、サービスの中で挙げている会社もあります。
Googleは2026年5月に公開した生成AI検索の最適化のガイドで、生成AI検索の最適化もSEOだとしたうえで、次のようなことは必須ではないと書いています(Google 検索セントラル)。
あわせて、順位を約束したり、Googleの社内の指標を使えると言ったりする外部のツールには、注意するよう書いています。
調べてみると、そうした施策を挙げている会社は少なくありませんでした。弊社で、検索や比較サイトで見つけたAI検索対策の支援会社18社のサービス紹介を読んだところ、AI向けの文章の分割・書き換え、AI検索対策としての構造化データ、llms.txtの設置のどれかを挙げていたのは、18社中9社でした。

調べたのは2026年10月25日時点の記載で、18社のうち12社は比較サイトの掲載、3社はプレスリリースの記載で確かめています。分類は弊社の判断で、業界全体の割合を示すものではありません。
では、何が大事なのか。ここまでのQ&Aでお話ししてきたことを、弊社の見解として、7つの項目に整理しました。前の4つは「AIの答えに挙がるためにやること」、後ろの3つは「効果の確かめ方」です。
AIの答えに挙がるためにやることは、次の4つです。
効果の確かめ方は、次の3つです。
同じ18社のサービス紹介に、この7つがどれくらい書かれているかを数えました。

他社サイトでの掲載や言及を増やす取り組みは、10社が挙げていました。一方で、それ以外の6つは、どれも書いている会社が半分に届きませんでした。とくに少なかったのは、推薦されたい質問への答えを自社サイトに用意する(3社)、限界を正直に伝える(3社)、AIの誤った説明を引用元から直す(1社)です。
もちろん、サービス紹介に書いていないからといって、やっていないとは限りません。気になる会社には、直接聞いてみるのがいちばん確かです。
そこで、弊社がおすすめしたいのが、次の7つの質問です。どれも、弊社自身も聞かれたら答えられるようにしているものです。

ひとつずつ、なぜこの質問なのかをお話しします。
ひとつ目は、「SEOとAI検索対策は、どう違うと考えていますか」です。
Googleは、生成AI検索の最適化も、引き続きSEOだとしています。AIによる概要やAIモードは、検索のランキングの仕組みで選んだページをもとに答えます(Google 検索セントラル)。ChatGPTの検索での引用も、検索エンジンの上位のページとかなり重なっています(SEOはもう終わりかのQ&A)。
「SEOとはまったく別のもの」「SEOはもう古い」という説明が中心なら、理由をくわしく聞いてみてください。
2つ目は、「llms.txt・構造化データ・AI向けの書き方は、どれくらい効くと考えていますか」です。
先ほどのとおり、Googleはどれも、生成AI検索のためには必須ではないとしています。GoogleのJohn Mueller氏も、llms.txtについて、サイトの持ち主が「自分のサイトはこうだ」と主張しているだけのもので、キーワードのメタタグと同じだと話しています(Ahrefs)。くわしくはllms.txtのQ&Aでお話ししています。
これらを主な施策として、大きな費用がかかる提案になっていないかを確かめてください。
3つ目は、「効果は、どうやって測りますか。同じ質問を何回聞きますか。問い合わせにはどうつなげて見ますか」です。
AIの答えは、聞くたびに変わります。SparkToroの調査では、ChatGPTとGoogleのAIに同じ質問を60〜100回聞いても、同じ顔ぶれのブランドが返ってくるのは1%未満でした(Search Engine Journal)。1回聞いた結果のスクリーンショットや、算出方法のわからない独自のスコアだけでは、効果を判断しにくくなります。
どの質問を、どのAIに、何回聞いて、名前が出る割合をどう出すのかを聞いてみてください。あわせて、出現率に加えて、指名検索や問い合わせなど、事業の成果にどうつなげて見るかも確かめたいところです。弊社の考え方は、AI検索対策の効果とKPIのQ&Aにまとめています。
4つ目は、「どれくらいの期間で、どれくらいの成果が出ると見ていますか」です。
AI検索対策は、SEO以上に見込みを立てる材料が少なく、成果を言い切るのは難しい分野です(AI検索対策の予算のQ&A)。前提と幅を添えて、正直に答えてくれるかを見てください。「必ずAIに載る」のような言い切りには注意が必要です。
5つ目は、「どんなページを作りますか。記事は何本くらいで、AIで量産しますか」です。
AIの答えに挙がるには、自社が推薦されたい質問に、自社サイトでそのまま答えていることが大事です。比較・料金・選び方・よくある質問など、お客さんがAIに聞く質問に答えるページがそろっているかを見ます。この点はllms.txtのQ&Aでもお話ししています。
一方で、Googleのスパムのポリシーでは、検索順位を動かすことを主な目的に、AIなどで価値を足さないまま大量のページを作ることは、作り方に関係なく対象になります(Google 検索セントラル)。本数より、質問に答える中身があるかを聞いてみてください(AIで書いた記事のQ&A)。
6つ目は、「他社サイトの情報や、AIの誤った説明には、どう対応しますか」です。
AIは、自社サイトに加えて、比較サイト・メディア・プレスリリースなど、他社サイトに書かれたことも引用して答えます。AIの説明が間違っているときは、多くの場合、引用元のどこかが古いか、間違っています。どこが引用元かを調べて、そこを直すところまで見てくれるかを聞いてみてください。直し方はAIに自社を間違って説明されたときのQ&Aに、他社サイトの使い方はプレスリリースのQ&Aと比較サイトの記事広告のQ&Aにまとめています。
7つ目は、「まず、何から始めますか」です。
何を、どこまでやるべきかは、会社によってかなり違います。最初から大きな施策の提案になっていないか、まず現状を測るところから始めるかを聞いてみてください。
弊社は、上の7つの項目を、自社の支援でも大事にしています。SEOを土台に、推薦されたい質問への答えを自社サイトにそろえ、他社サイトの情報も整える。効果は出現率を繰り返し測り、事業の成果につなげて見て、測れないところは測れないとお伝えする。そのうえで、まず現状把握から始めて、何をどこまでやるかを一緒に決めます。
どの支援会社を選ぶにしても、上の質問への答えを比べてみると、相性がわかりやすくなるはずです。